ミツマタ(三又)
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落葉低木林内に生育する落葉低木。高さ1−2m。本年枝は3分枝する。よく分枝して,半球形の樹形をつくる。樹皮は黄褐色。葉は互生し,長さ5 - 20 cm,幅 2 - 5 cm,長楕円形,先は鋭形,基部は長いくさび形,全縁で薄い。両面に絹毛があるが,裏面に多い。葉柄は長さ5 - 10 mm。葉の展開前に開花し,前年枝の上方の葉腋に黄色の小さな花を球形の頭状花序につける。花は両性で,花弁はなく,萼筒は長さ8 - 15 mm,先は4裂する。萼筒内面は黄色,外面には白色の絹毛が密生する。甘い微香がある。雄しべ8個はがく筒の内面に4個づつ上下2段につき,花柱は長く,花外に出る。 果実は痩果で。6〜7月に熟し,緑色で有毛の萼筒が包む。 花期:3−4月 分布:中国南部原産; 栽培地:主に四国,山陰地方中国〜ヒマラヤ原産 |