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ミミズバイ(蚯蚓灰) |
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暖地の照葉樹林内に生育する常緑小高木。高さ10 - 15 m,直径 10 - 40 cm。樹幹の樹皮は灰褐色または赤褐色で滑らか。若枝はには鈍い稜があり,褐色の毛が毛があるが,後に無毛となり,赤褐色を帯びる。葉は互生し,長さ 8 - 16 cm,幅 2 - 4 cmの狭長楕円形,鋭尖頭,基部はくさび形,葉縁は裏側に少し巻き込み,全縁または先の方に不明瞭の浅い鋸歯がある。革質で,表面は光沢があり,裏面は灰白色を帯び,両面とも無毛。葉柄は長さ 1 - 3 cm。葉腋から総状花序をだして,多数の花を密につける。苞や萼には褐色の綿毛が密生する。萼は5裂する。花は直径約7 mm,花冠は5深裂し,裂片は楕円形で先端は丸い。雄ずいは多数あり,花冠より長く,葯は紫色を帯びる。雌ずいは1個,花柱は細く,柱頭は頭状で小さい。果実は核果,卵状楕円形で,長さ 1.2 - 1.5 cm,翌年の10 - 12月に黒紫色に熟す。核は卵状楕円形で長さ約 1 cm。 花期:7 - 8月 別名:ミミズノマクラ,ミミスベリ,トクラベ 分布:本州(関東地方南部以西)・四国・九州,沖縄;中国,台湾,インド,ミャンマー,タイ,ベトナム Symplocos ハイノキ属: クロキ サワフタギ タンナサワフタギ ハイノキ ミミズバイ |