アブラナ科 Brassicaceae ヤマハタザオ（山旗竿） Arabis nipponica (Franch. et Sav.) H.Boissieu.

日当たりのよい山野の草地や林縁に生育する多年草または越年草。茎は直立して高さ 35 - 80 cm。茎は細長く，下部には白毛と2分毛がある。多くは分枝しないが，上部で分枝することもある。茎葉は柄がなく，上向し，だ円形または長だ円形，基部は心形で茎を抱き，長さ 2.5 - 3.5 mm。上部の葉ほど小さくなり幅も狭くなる。縁はふぞろいな波状縁または鋸歯縁。根出葉は長楕円状へら形，長さ 2.5 - 10 cm，先は鈍形，基部は細まり短い枝となり，縁は波状鋸歯があり，両面に２分毛がある。総状花序を直立し，花茎の先に長い花柄をもつ白色の花をまばらにつける。花弁は4個，倒披針状楕円形で長さ5 - 6 mm。雄しべ6個でうち4個が長い。雌しべは1個。萼片は4個，長さ2.5 - 3 mmの長楕円形で鈍頭。角果は長さ2 - 6 cm，幅 1 - 2 mmの長線形，種子が1列ずつ2室に入り，花軸に沿って上向きにつく。種子は楕円形，長さ 1 - 1.5 mmで，縁に狭い翼がある。 花期：５ - 7月　英名：hairy rockcress 分布：北海道・本州・四国・九州；朝鮮，中国，ロシア，アルメリア，トルコ，ヨーロッパ，北アメリカ Arabis ヤマハタザオ属の花： イワテハタザオ　 シコクハタザオ　 スズシロソウ　 ヤマハタザオ

5-10-20 平尾台　標高 430 m，福岡県	5-10-20 平尾台　標高 430 m，福岡県
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