ツバキ科 Theaceae

イジュ(伊集)
Schima wallichii (DC.) Korth. subsp. noronhae (Reinw. ex Blume) Bloemb.

山地の明るい林内や林縁に生育する常緑高木。高さ 10 - 20 m,直径 0.5 - 1 m。樹皮は暗褐色で大形の皮目が散在する。本年枝は緑色で,はじめ圧平された白色絹毛があるが,のちに無毛。葉は互生し,成木では枝先に密につき,葉身は長さ 8 - 13 cm,幅 2.5 - 3.5 cm,楕円状披針形 - 卵形,先はやや尾状にとがり,基部はくさび形,葉柄に沿下し,縁は低波状または低鈍鋸歯,両面無毛,若い時には粉白をおびる。枝先の葉腋から集散花序軸から分かれた長さ 1.5 - 3 cmの花柄の先に花をつける。小苞は小型で太い花柄に2個つき,早落性。萼片は宿存性,5 - 6 個,狭卵状で長さ約 4 mm,瓦重ね状に配列し,内面は有毛,外面は無毛。花冠は広開し,径約 5 cm,花弁は白色,広卵形,浅い椀状にへこみ,先は円く,基部はわずかに合着してごく短い筒部をつくり,これに多数の雄ずいが合着する。花後,花弁,萼片はいっしょに落下する。。雄ずいは長さ約 5 mm,花糸は離生し,淡黄色で無毛。雌ずいは1個,子房には密に毛があり,花柱は分枝しない。さく果は径 1.2 - 2.0 cm,やや扁平な球形で,圧平された絹毛が密生し,熟すと5裂して種子をだす。種子は長さ 8 - 9 mm の扁平な腎形。
花期:3 - 5月 果期:10月
分布:奄美大島以南,沖縄;台湾,中国南部,東南アジア


5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

5-21-17 名護岳,沖縄県

被子植物  生物