カナムグラ(鉄葎) |
人里近くの道端や荒地に生育するつる性の1年草。長さ0.5 - 2.5m。茎は針金状で強く,分枝し,ほかの木や草にからみつく。茎や葉柄には下向きの刺がある。葉は対生し,掌状に5 - 7裂し,長さ5 - 12 cm。縁に低い鋸歯があり,表面には粗い毛があってざらつく。葉は対生し,掌状に深く5 - 7裂し,長さ5 - 12 cm,基部は心形で,縁に低い鋸歯があり,裂片は基部の方へ狭まり,先はとがる。表面にはあらい毛があってざらつき,裏面には脈に硬い毛があり,黄色の小腺点が散在する。雌雄異株。雄株は円錐花序を作り,花被は5全裂,雄ずいは5本。雌花序は穂状,毬果状,卵形 - 長円形,長さ1.5 - 3 cm,直軟毛があり,縁には密に縁毛がある。はじめは緑色で濃紫色の斑紋があるが,果実期には全体紫褐色になり反り返る。そう果はレンズ状で径 4 - 5 mm,表面はうずら状の斑紋があり,微毛がある。
花期:8 - 10月 英語名:Japanese hop, wild hop 分布:北海道・本州・四国・九州,奄美大島まで;朝鮮半島,中国,台湾,ロシア,ベトナム |