ホウチャクソウ(宝鐸草) |
林縁や谷沿いなどの森林中のやや暗い林内に生育する多年草。茎は直立し,上部で茎が分枝し,高さ 30 - 60 cmになる。地下茎で繁殖し,群生することが多い。葉は卵状楕円形で長さ 5 - 15 cm,鋭頭または鋭尖頭,基部は円く,柄は短く,裏面の脈上と縁に半円形の小突起がある。枝先に筒状の緑白色の花が1 - 3 個下垂する。花柄は長さ 12 - 25 mm。花冠は筒状で先が広くなり,長さ 22 - 28 mm,花披片は内側と外側に3枚ずつあり,内面下部に短毛がある。花はあまり開かない。雄ずいは花被片よりわずかに短く,子房は無毛,花柱は花冠より少し長く,3深裂する。花糸も花柱も無毛。液果は直径約 1 cmの球形で黒く熟す。チゴユリと同様に若芽には毒がある。 花期:4 - 6月 分布:北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島・中国 Disporum チゴユリ属: キバナチゴユリ チゴユリ ホウチャクソウ |