チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera
スミナガシ |
低地から丘陵地の雑木林に生息する森林性のチョウ。翅色は前後・表裏とも青緑色を帯びた灰黒色が地色で,前翅前縁に細長い白斑が数個縦に並び,中央部にも白斑が点在する。外縁には白斑が1列並び,その内側には白斑を挟むように「く」の字型の白斑が前翅2列,後翅1列並ぶ。また,後翅は前縁が青みを帯び,くの字白斑の内側に青い斑点が並ぶ。成虫は昼の暑い時間帯にはあまり活動せず,夕方に活発に飛ぶ。オス成虫は縄張りを張る性質があり,木の葉の上などに翅を広げて止まり,同種のオスや同じ食草をもつアオバセセリが接近すると飛び上がって追い払う。花を訪れることは少なく,樹液や熟した果実,動物の糞などにやって来て汁を吸う。 前翅長:31 - 44 mm メスがやや大。 発生時期:年2回 5 - 8 月 春型は夏型よりも白斑が大きい。 食草:アワブキ,ヤマビワなど 分布:本州(北部以南)・四国・九州・南西諸島;朝鮮半島,台湾,インドシナ半島からヒマラヤ地方 |
7-29-07 12:20 前門岳稜線 標高 900 m 福岡県八女郡矢部村 |
7-29-07 12:20 前門岳稜線 標高 900 m 福岡県八女郡矢部村 |