メシダ科 Athyriaceae

ウラボシノコギリシダ (裏星鋸羊歯)
Anisocampium sheareri (Baker) Ching

低山地の林床に生育する常緑性草本。根茎は長く横走し,細く,径 3 - 4 mm,少数の葉をまばらにつけ,鱗片がある。鱗片は褐色,線状披針形,長鋭尖頭,長さ3 - 5 mm,幅約 0.5 mm,全縁で膜質。葉はやや二形だが,ともに単羽状複生。葉質は洋紙質,羽片中禄の裏面ときには中軸にも微毛が残る。胞子嚢をつける葉は,葉柄は長さ30 - 60 cm,褐色になることもあり,葉身は卵状 - 長楕円形,長さ 20 - 40 cm,幅 10 - 20 cm,鋭尖頭,単羽状複生,羽片は羽状に浅 - 中裂まれに深裂,裂片は鈍頭 - 円頭,鋭鋸歯縁,下部の羽片には短い柄がある。胞子嚢群をつけない葉は,葉柄の長さ15 - 30 cm,葉身も小さく,卵状三角形,羽片の切れ込みは浅く,多くの羽片は広く中軸に合着し,互にくっつきあう。胞子嚢群は円形 - 楕円形,裂片のやや中肋近くに1列に並び,包膜はほぼ円腎形か鉤形,辺縁は細裂する。
分布:本州(北陸と関東以西)・四国・九州;済州島・中国


9-5-21 城山 標高 170 m,福岡県宗像市

9-5-21 城山 標高 170 m,福岡県宗像市

9-5-21 城山 標高 170 m,福岡県宗像市

9-5-21 城山 標高 170 m,福岡県宗像市

11-9-14 千石峡 標高 50 m,福岡県宮若市

11-9-14 千石峡 標高 50 m,福岡県宮若市

11-9-14 千石峡 標高 50 m,福岡県宮若市

11-9-14 千石峡 標高 50 m,福岡県宮若市

シダ植物  生物