コケシノブ科 Hymenophyllaceae

コウヤコケシノブ(高野苔忍)
Hymenophyllum barbatum (Bosch) Baker

山地の樹幹や岩上に着生する常緑性の多年草。根茎は暗褐色の硬い糸状で,長くはい,淡褐色の毛をわずかにつける。葉は1 - 4 cm 離れて根茎から出て,葉柄は長さ 0.5 - 6 cmの糸状で葉身よりも短く,上部にだけ狭い翼がある。葉身は長さ 4 - 8 cm,幅 1 - 3 cmの長楕円形,2 - 3回羽状複葉,薄い膜質で暗緑色,羽軸・小羽軸の翼の幅は広く,羽片は卵形,羽片の切れ込みは浅く,裂片の縁には不規則な鋭い鋸歯がある。葉裏の軸には淡褐色の毛が宿存する。胞子嚢群は葉身上部の裂片の先端につき,包膜は二弁状,基部まで裂け,長さ1.5 - 2 mm,幅約1 mm,上縁には歯牙がある。
分布:本州(青森県以南)・四国・九州・琉球;朝鮮半島,台湾,中国,インド,ヒマラヤ,ミャンマー,タイ,ベトナム


3-21-10 掃部岳,宮崎県西都市

3-21-10 掃部岳,宮崎県西都市

3-21-10 掃部岳,宮崎県西都市

3-21-10 掃部岳,宮崎県西都市

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