ウラボシ科 Polypodiaceae

イワヒトデ (岩海星)
Leptochilus ellipticus (Thunb.) Noot.

山地のやや陰湿な林中や,渓流沿いの岩の上に着生する常緑性の多年草。根茎は長く横走し,緑色で密に鱗片をつける。鱗片は暗褐色で,上部は狭披針形で基部は広卵形,長さ4 - 5 mm,鋭尖頭,微鋸歯がまばらにあり,膜質。葉柄はわら色,胞子葉のものが長い。葉は長い裂片が指を広げた掌状。二形があり,1回羽状,側裂片は3 - 5対,栄養葉は長さ15 - 20cm,胞子葉は細長くて背が高い。葉質はやや厚い紙質,緑色で光沢があり,無毛。羽片は線状披針形,幅は栄養葉で12 - 20 mm,胞子葉で 8 - 15 mm。尾状に鋭尖頭,基部はしだいに狭くなるが,わずかに中肋に流れて翼をつくり,辺縁は全縁。胞子嚢群は線形で包膜はなく,胞子葉の裏側全体に矢筈状に走る。
染色体数 n=36の2倍体。トリテルペンテル含有。
分布: 本州(南岸)・四国・九州,沖縄本島;朝鮮半島,台湾,中国,インドシナ
Leptochilus オキノクリハラン属: イワヒトデ  ヤリノホクリハラン 


2-21-10 雁回山 標高 60 m,熊本県富合町

2-21-10 雁回山 標高 60 m,熊本県富合町

8-22-10 豊ヶ岳 標高 110 m,山口県下関市豊田町

8-22-10 豊ヶ岳 標高 110 m,山口県下関市豊田町

2-13-11 白馬山 標高 190 m,福岡県嘉麻市

2-13-11 白馬山 標高 190 m,福岡県嘉麻市

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