サトイモ科 Araceae

クワズイモ (食わず芋)
Alocasia odora (Lodd.) Spach

低地の常緑広葉樹林下に生育する多年草。高さ1m程になる。茎は太く,地上に露出し,葉痕が輪状につく。下部は地面に倒れ,丈夫な根がでる。葉は鮮緑色で,長さ60 - 120 cmの,長柄があり,下部茎を包む。葉身は楯形,広卵形,全縁,鋭頭,基部は心形,両面無毛で長さ幅とも60 cmほど。葉脈 9 - 13対,第1側脈は太く明瞭で外反し,3対の支脈がある。葉の陰から長さ15 - 25 cmの花茎が出る。仏炎苞は緑色でやや白色を帯び,筒部は長さ4 - 8 cm,舷部は筒部よりも長く,約10 cm。花穂は筒部からでて黄色味を帯びた白色。花序は苞と同長,下部に雌花があり,その上は細まり仮雄ずい,その上は太まり雄ずいがある。雄花部と上部の仮雄ずいの部分は狭円錐状。雌ずいだ円形,子房は1室,長さ2.5 mm,柱頭は乳頭状か3裂,長さ0.5 mm,胚珠は数個基部から直立。花後,舷部は脱落し,筒部は残るが,果実が熟すとはげ落ちて,赤色の液果を見せる。
花期:5 - 8月 英語名:night-scented lily,(giant) upright elephant ear
分布:四国(南部)・九州(南部), 〜琉球;中国(南部)・台湾・インドシナ・インド


5-21-17 9:20 くがに岳 標高 215 m
沖縄県大宜味村字押川

5-21-17 9:20 くがに岳 標高 215 m
沖縄県大宜味村字押川

4-16-17 13:40 名護岳 標高 250 m
沖縄県名護市字名護

4-16-17 13:40 名護岳 標高 250 m
沖縄県名護市字名護

被子植物  生物