アカネ科 Rubiaceae

アカネ(茜)
Rubia argyi (H. LÈ et Vaniot) H. Hara ex Lauener

道端や山野の林縁に生育する蔓性多年草。蔓性植物ではあるが巻きつかず,茎にある下向きの刺で他の植物に絡まり伸びる。茎は4稜があり中空。葉は2枚が対生するが,葉と同じ形の2枚の托葉があり,4枚の輪生に見える。葉身は長さ3 - 7 cm,ハート型,先端はしだいに細くなってとがり,基部は心形。円錐状の花序を頂生または腋生し,多数の花をつける。花冠は黄緑色で径 3 - 4 mm,裂片は卵形で先がとがる。果実は直径 5 - 7 mm,黒熟する。黄赤色の根は乾くと赤くなり,赤色の染料として使われてきた。また生薬名を茜草根(せんそうこん)といい,止血・解熱・利尿薬とされる。
花期:8 - 10 月
分布:本州・四国・九州;朝鮮半島,中国


10-10-04 甲佐岳, 熊本県

10-10-04 甲佐岳, 熊本県

10-10-04 甲佐岳, 熊本県

10-10-04 甲佐岳, 熊本県
被子植物  生物