ハマウツボ科 Orobanchaceae

キヨスミウツボ(清澄靫)
Phacellanthus tubiflorus Siebold et Zucc. (H.Hara) H.Hara

山地の木陰に生え,カシ類やアジサイ類などの木の根に寄生する多年草。短い根茎から多くの茎が分かれて直立する。茎は高さ 5 - 10 cm,やや太く,全体肉質で白色,後に黄色を帯びる。多数の鱗片葉があり,葉身は卵形,長さ4 - 8mm,先は鈍頭または円頭,縁は多少膜質。花は茎の先に5 - 10個が頭状に集まってつき,短い花穂を作る。苞は長楕円形 - 狭卵形,時にへら状長楕円形で,長さ1 - 1.5cm,膜質でもろい。萼は内外2片に分かれ,外片はへら状で花筒を包み,内片はごく小さく披針形。花冠は斜めにやや直立し,細い筒形で斜上し,,長さ 2.5 - 3cm,2唇形となって下唇は3裂し,白色であるがのちに黄色を帯びる。雄ずいは4本で花冠の外に出ない。果実は液果,卵形で,多数の種子が入る。
花期:6 - 7月
分布:北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国 (中北部 - 東北部),サハリン,ウスリー


6-18-17 倉木山,大分県

6-18-17 倉木山,大分県

6-18-17 倉木山,大分県

6-18-17 倉木山,大分県

蕾 7-16-18 北海道道東

蕾 7-16-18 北海道道東

花後 8-4-19 北海道道東

花後 8-4-19 北海道道東

果実 7-19-20 英彦山,福岡県

果実 7-19-20 英彦山,福岡県
被子植物  生物