クロタキカズラ(黒滝葛)
Hosiea japonica Makino  クロタキカズラ科 Icacinaceae

山地のやや湿った場所に生育する落葉つる性木本。本年枝には上向きの毛が生える。側枝は短枝化する。冬芽は裸芽で,褐色の毛が密生する。葉痕は円形〜楕円形。葉は互生し,葉身は長さ5 - 18 cm,幅2.5 - 12 cmの卵形。先端は尾状に鋭くとがり,基部は心形。縁には不揃いな粗い大きな鋸歯がある。両面に短毛がある。葉柄は長さ3 - 10 cm,短毛がある。側枝は短枝化し,葉は3 - 5枚が束生する。雌雄別株。花は葉腋から総状花序をつくり,細長い柄があって下垂し,黄緑色の小さな花を横向きまたは下向きにつける。花は直径 8 mm。花弁は5個あり,基部は合着し,先端は反り返る。雄蕊は5個で,花筒より長い。雌蕊はとっくり形・柱頭は5裂する。果実は長さ1.5 cmほどのやや扁平な楕円形の核果で,赤熟する。核は長さ約1.3 cm。名前は高知県の黒滝山で見つかったことに由来。
花期:5 - 6月 果期:9 - 10月
分布:本州(近畿地方北部以西)・四国・九州  日本固有種


5-17-15 13:12 安蔵寺山 標高 830 m
島根県益田市匹見町紙祖

5-17-15 13:12 安蔵寺山 標高 830 m
島根県益田市匹見町紙祖

5-17-15 13:12 安蔵寺山 標高 830 m
島根県益田市匹見町紙祖

5-17-15 13:12 安蔵寺山 標高 830 m
島根県益田市匹見町紙祖

被子植物  生物