マメ科 Fabaceae

ネムノキ(合歓木)
Albizia julibrissin Durazz.

樹高6 - 10 mの落葉小高木。樹皮は灰褐色,平滑である。枝は無毛で太く疎生し横に広がる。葉は2回偶数羽状複葉で互生。羽葉は5 - 15対。小葉は15 - 40対。長さ1 - 1.7 cm,幅4 - 6 mm。葉柄の基部の上面に1個の腺がある。小葉の表面は濃緑色,裏面は粉白緑色。葉縁は全縁。先端は鋭頭。夜または酷暑になると,葉は垂れ下がり,向かいあう小葉を閉じる(就寝運動)。葉にはクエルシトリン,若葉にはビタミンCなどを含む。枝先に10 - 20個の花が集まった頭状花序を総状につける。両性化で日没前に開花する。花弁は7-9 mmで下部が合着し,短毛がある。雄しべは多数あり,花糸は淡紅色で長さ3 - 4 cmで長い。雌しべは白色の糸状で雄しべより長い。果実は豆果。長さ10 - 13 cmの広線形。10 - 15個の種子が入る。受粉は風媒,種子は風散で,種子は小さく,種子の寿命は短いが,乾燥に強い。根粒菌を根に共生的にもっている。
花期:7 - 8月 果期:10月 別名:ネム,ネブ 英名:Silk flowers, Silk tree
分布:本州・四国・九州;沖縄,朝鮮半島,中国,イラン・インドから東南アジア


7-12-08 15:06 三坂八郎林道 標高 520 m
島根県匹見町紙祖

7-12-08 15:06 三坂八郎林道 標高 520 m
島根県匹見町紙祖

被子植物  生物