アブラナ科 Brassicaceae

ハクセンナズナ(白癬薺)
Macropodium pterospermum F.Schmidt     

亜高山から高山帯に分布し,湿った砂礫地や草地に生育する多年草。高さ30 - 100 cm。茎は直立して分枝しない。茎葉は多数つく。長卵形で長さ6 - 10 cm。縁には鋸歯があり,表面は無毛で裏面の葉脈上に細毛が生える。茎葉は下部のものには葉柄があるが,上部のものにはほとんどない。長さ15 - 40 cmの花序に多数の花がつき下から咲き上がる。花弁は4枚,細長く,白色。萼片は淡紫色で,花全体が淡紫色に見える。雄しべは6個,長さ 8 -10 mmで,花弁より長く,花外に突き出る。長角果は長さ2-4 cm,幅4 mmの広線形で,果実の下部は長い柄になる。種子は長さ2 mmの楕円形で,広い翼がある。
花期:7月 - 8月
分布:北海道・本州(月山,飯豊山,鬼怒沼山,中央・南アルプス);サハリン,ウスリー


8-4-07 14:14 大雪山黒岳 標高 1780 m
北海道上川町

8-4-07 14:14 大雪山黒岳 標高 1780 m
北海道上川町
被子植物  生物