イタビカズラ |
林縁の岩壁や樹幹に絡みつき生育する常緑つる性木本。樹皮は黒褐色。本年枝は褐色で伏毛がある。枝や葉を折ると白い乳液がでる。托葉は3角状披針形で先は鋭くとがり,長さ 3 - 7 mm,背面に短毛が密生する。托葉が落ちた痕が,茎を1周する托葉痕として残る。葉は互生し,長さ 6 - 13 cm,幅 2 - 4 cmの長楕円状披針形,先端は尾状に長くとがり,基部は円形,全縁,質は厚くて両面とも無毛,側脈は5 - 8対,主脈から50 - 60度の角度で分岐する。葉脈は裏面に浮き出る。葉柄は暗褐色で長さ1 - 2.5 cm,短毛が密生する。雌雄異株。葉腋または葉の落ちた跡のわきに1- 2個の花嚢をつける。花嚢の柄は長さ約 1 mm,上部に3枚の下部総苞葉があり,果期にも残る。雄と雌の花嚢は同形。花嚢は長さ 5 - 7mmの長卵形で,表面には灰白色の毛が密生する。果嚢は球形で径約 1 cm,黒紫色に熟す。種子は長楕円形で長さ約 1.5 cm。 花期:6 - 7月 果期:9 - 11月 分布:本州(福島県・新潟県以西)・四国・九州・琉球;朝鮮半島,台湾・中国大陸南部 Ficus イチジク属: アコウ イタビカズラ イヌビワ オオイタビ |
![]() 8-17-25 長門峡,山口県 |
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