マンサク科 Hamamelidaceae

イスノキ(柞の木)
Distylium racemosum Siebold et Zucc.

暖地の山地の常緑樹林内に生育する常緑高木。幹は直立し,高さ20 m,直径 80 cmほどになる。樹皮は暗灰色。老木ではうろこ状にはがれる。本年枝には褐色の星状毛がある。葉は互生。葉身は4 - 9 cm,幅2 - 3.5 cmの長楕円形。基部はくさび形で,縁は全縁,革質,両面とも無毛で表面には光沢がある。葉柄は長さ5 - 10 mm。大小の虫えいがきやすい。雌雄同株。葉腋に円錐花序をだし,花序の上部に両性花,下部に雄花がつく。萼片は 3 - 6個で外側に褐色の星状毛がある。花弁はなく,雄ずいは5 - 8個,葯は紅色。両性花には褐色の毛におおわれた雌ずいがあり,花柱の上部は2裂し,紅色,角状にのび,星状毛がある。さく果は長さ7 - 10 mmの広卵形,表面には黄褐色の毛が密生する。熟すと2裂し,長さ5 - 7 mmの楕円形,黒色の種子を出す。
花期:3 - 4月 別名:ヒョンノキ・ユスノキ
分布:本州(静岡県以西)・四国・九州,沖縄;済州島,中国,台湾


3-19-23 弁天島 標高 2 m,大分県

3-19-23 弁天島 標高 2 m,大分県

3-19-23 弁天島 標高 2 m,大分県

3-19-23 弁天島 標高 2 m,大分県

3-19-23 弁天島 標高 2 m,大分県

3-19-23 弁天島 標高 2 m,大分県

被子植物  生物