チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera

テングチョウ(天狗蝶)
Libythea celtis Laicharting   テングチョウ亜科 Libytheinae,タテハチョウ科 Nymphalidae

低山地の広葉樹林の周辺などに生息。よく飛び回るが,すぐに地面にとまる。花で吸蜜することも多い。前翅の縁に角状の突起がある。翅の裏側は枯葉模様。表側は,茶褐色の地色に褐色-橙色の斑紋があるが,前翅前端にある2つの斑紋は白い。頭部の触角の内側に前方に伸びる突起下唇髭(パルピ)がある。最初に発生するのは6-7月頃だが,盛夏には休眠する。秋に再び活動して成虫のまま越冬し,早春に再び活動する。テングチョウ亜科は系統的に古い蝶で,全世界に10種類ほどが知られるが,日本には1属1種のみ生息。
前翅長:19-29 mm 開張:40-50 mm 発生時期:3-6月,9-11月 成虫で越冬。
食草:ニレ科植物(エノキ,エゾエノキ,クワノハエノキ) 英名:Nettle-tree Butterfly
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄;朝鮮半島,台湾
屋久島以北の個体群−本土亜種 L. c. celtoides Fruhstorfer, 1909
奄美大島から沖縄本島の個体群−南西諸島亜種 L. c. amamiana Shirozu, 1956


4-1-12 10:21 大黒山 標高 100 m
山口県岩国市周東町

4-1-12 10:21 大黒山 標高 100 m
山口県岩国市周東町

7-5-09 13:19 城山山頂 標高 369 m
福岡県宗像市陵願寺

7-5-09 13:19 城山山頂 標高 369 m
福岡県宗像市陵願寺

4-1-12 10:21 鶴見岳ロープウェイ下駅駐車場 標高 490 m
大分県別府市

4-1-12 10:21 鶴見岳ロープウェイ下駅駐車場 標高 490 m
大分県別府市

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