チョウ目(鱗翅目)Lepidoptera

ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)
Parnassius citrinarius Motschulsky, 1866   アゲハチョウ科 Papilionidae

翅は半透明で白く,黒い斑紋がある。体毛は黄色く細かい。日本海側の多雪地帯では個体は黒く,太平洋側の低山地では白い個体が多い傾向がある。年1回,5-6月頃に発生する。発生時期の2-3週間程度の間は成虫はよく乱舞する。交尾後,雌は食草付近の枯れ草などに産卵する。卵で越冬し,翌年の1月下旬〜3月上旬頃に孵化する。厳寒期に孵化した幼虫は,食草の芽を食べ,成長する。幼虫は石の上などで日に当たる。老熟した幼虫は地表や石の下などでマユをつくり蛹化し,次いで羽化する。交尾後の雌の腹端に,雄の分泌する交尾付属物(sphragis)」がつけられる。
前翅長:26 - 38 mm
発生時期:4 - 5月
食草:ケシ科のムラサキケマン,ヤマエンゴサクなど
分布:北海道・本州・四国;朝鮮半島,中国東部


5-17-15 14:31 匹見町県道42号路傍 標高 450 m
島根県益田市匹見町紙祖

5-17-15 14:31 匹見町県道42号路傍 標高 450 m
島根県益田市匹見町紙祖

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