イモリ目(有尾目)Urodela
シリケンイモリ(尻剣井守) |
平野部から山地にかけて生息し,水田や小川,沼地や池,湿地帯などに生息している。湿度のある環境を好み,山地や森林内では林道の側溝や渓流沿いなどで見られる。流れの遅い流水域や池,湿原などで繁殖する。浅い水たまりの水中で水草を折りたたんだ中に卵を1つずつ産む。幼生は3-4か月で変態して幼体になる。尾はアカハライモリよりも細長い。体背面に斑紋が入る個体が多いが,入らない個体もいる。背面の体色は黒や黒褐色,暗褐色。背面に地衣類状の明色斑や,正中線に沿った橙色の筋模様など変異が大きい。腹面は橙色。指は太くて短く,指趾下面も橙色。繁殖期になるとオスの尾は幅広くなる。テトロドトキシンをもつ。昆虫類やミミズ,陸生の巻貝や両生類の卵やその幼生などを食べる。寿命は長く,飼育下では15 - 20年以上の寿命があると言われている。 体長:成体オス:140 mm;成体メス:180 mm 頭胴長:成体オス:46 - 75 mm;成体メス:52 - 80 mm 繁殖期:12月 - 5月 英名: Sword-tailed newt 分布:日本の奄美群島(奄美大島,請島,加計呂麻島,与路島)と沖縄諸島(阿嘉島,沖縄島,慶留間島,瀬底島,渡嘉敷島,渡名喜島,浜比嘉島) |